奇跡のおからパウダー

これはわたしの家の宅配ボックスの鍵のトラブルの話しです。
わたしは会社の寮に住んでおり、特に内見などせずに入居しました。
そのため入居して始めのころは、自分のアパートに宅配ボックスなる便利なものがあるということに気づいていませんでした。
その後、しばらくして宅配ボックスがあることが判明。ボックスの小さい窓から確認すると自分宛の荷物が届いていることがわかりました。
困ったことに、その宅配ボックスの開け方は宅配業者の人が数字4桁を入力してロックをかけるというもの。
そういえば数ヶ月前に郵便受けに不在票が入っており、このアパートに宅配ボックスなんてないから何かの間違えだろう思い、捨ててしまったことがありました。
まずは配達した宅配業者に確認しましたが、すでに配達して数ヶ月経過しているため記録が残っていないとのこと。
続いてアパートの管理会社に連絡。事情を説明しましたが、宅配業者に確認するしかないの1点張りでした。
管理会社の対応に怒り、どうすればよいのか途方に暮れ、試しに自分の部屋番号や電話番号を入力してみたりしましたが、鍵は開きませんでした。
そして、決意を固めました。
自分で0000?9999まで試して鍵を開けるしかない!
その日から0000、0001、0002…と数字を入力しまくる日々が始まりました。
厄介なことに、その宅配ボックスは入力する数字を4回間違えると1分間操作できないというペナルティがありました。
そのため、100通りの数字を入力するのに20分はかかりました。4桁の数字の数は10000通り。仕事もあるので1日に試せるのはせいぜい100通り。鍵が開くまで数ヶ月かかるかもしれない。いつ同じアパートの人や隣の保育園の人に見咎められて不審者扱いされるかヒヤヒヤしながら数字を入力する日々が続きました。
しかし、そんな日々は唐突に終わりました。
ある時、数字を入れまくるのに疲れ、気まぐれに宅配ボックスの小さい窓のガラス越しにみえる、送り状番号の下4桁を入力してみました。
するとまさかのOPEN…!
遂に宅配ボックスの鍵が開いたのです。

おうちに同じタイプの宅配ボックスが設置されている方々、どうか番号の書かれた不在票を捨ててしまうことのないように、くれぐれもお気をつけ下さい。
ちなみにここまでして救い出した宅配物は何か全く覚えていなかったのですが、開けてみると中身はおからパウダー。
なぜ注文したのかさえ覚えていませんでしたが、しばらくは奇跡のおからパウダーとして拝め、ホットケーキにして食べました。

鍵トラブル 下関

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