自分が上京して20歳ころの話になるんですが、週末に大学サークルの飲み会がありまして楽しいひと時を過ごしていました。 なかなかに酔いの回った夜11時半ころに先輩たちに先に帰る旨を伝えて、意気揚々と帰路につきました。 いやあ今日もとても楽しかったな~なんて呑気に考えながら最寄りの駅に着きました。 ふと携帯を見てみると先輩からメールが1通。 「おい、鞄忘れて帰るなんて大丈夫?明日渡すから取りに来てね。」 優しい先輩で良かったな、、、なんて思いつつ鞄を忘れるほどに飲んでいたのかと少し反省したのもつかの間、ひとつ気付いてしまいました。 鍵も鞄の中だということに。 もう終電も終わっていますし、大学生の自分にはタクシーに乗るお金もなく、、冷静になり酔いもさめてきたころ辺りも冷え込んできました。 どうしよう。 鍵110番的なの呼びたいけど、何万円も取られるって聞いたことあるし。 しょうがないから野宿しよう。 幸いなことに家の前が公園の敷地だったのでベンチに座りながら一晩明かすことにしました。 時刻が3時を回った頃でしょうか。一人の男性に声をかけられました。警官でした。 これが職質っていうものかと当時の私は少し感動しながらもドキドキしながら対応しましたが、とても優しい警官の方だったので 鍵を忘れたことを話すと応援してくれました。 そして、最後に最近治安悪いから気を付けてねと。 そういえばこの公園ずっと前に殺人事件も起きたところだったっけと絶妙なタイミングで思い出し、より冷え込んできました。 最後の優しい一言に一抹の恐怖を覚えながらベンチに座りじっとしていましたが無事朝を迎えることが出来ました。 その後無事鍵を取りに行くことが出来て、家に入ることが出来たのですがこの体験から同じ境遇に陥った方にできるアドバイスは2つ。 ・帰るときは鞄を忘れないこと ・野宿するとなんとも言えない出来事が色々おこるので鍵屋さんをできるだけ呼ぼう 久しぶりに当時のことを思い出して少し恥ずかしくなりました。