大好きなキーカバーが仇となった話

家の鍵が回らなくなってしまった時の話です。 当時、私は大好きなキャラクターのキーカバーをつけて鍵を使用していました。そのキーカバーは、若干小さかったのですが、どうしても付けたかったので、無理やりはめ込んで使用していたのです。そのせいで、少し鍵の回り方が鈍いかなと感じることもありましたが、特に気にせず毎日を過ごしていました。そして結局、これが鍵のトラブルへと繋がってしまったのです。 ある夏の日、私はスーパーから帰宅して家を開けようとしました。すると、なんと鍵が回らなくなってしまったのです。私は急いで、キーカバーを取り外し、もう一度鍵穴に鍵を差し込みました。しかし、差し込むことは出来ても回すことが出来ないのです。私はとっさにヤバいと感じました。スーパーで買ってきたアイスが溶けると思ったのです。今から、鍵穴の潤滑油を買いに行こうかとも思いましたが、もうそろそろ子供たちが帰宅してくる時間です。いったいどうしたらいいのやらと途方に暮れていると、小学校から息子が帰宅してきました。 そこで、私はネットで調べたある裏ワザを試すことにしたのです。それは、鉛筆の粉を鍵に塗るという方法でした。私は息子のランドセルから筆箱を取り出し、尖っている鉛筆を無造作に折り始めました。本当は、カッターなどで削らなければならないのですが、家の中にしかカッターがなかったので、しょうがありません。細かく砕いた鉛筆の芯を鍵に塗りつけて、もう一度、鍵穴に差し込みます。すると、確かに回りそうな手応えが感じました。そして、何度かこれを繰り返すうちに、ようやく鍵を開けることが出来たのです。 ちなみに、玄関のドアの横には、このドアには潤滑油スプレーなどを使用しないようにと注意書きがされていました。うちの玄関ドアには、鉛筆の芯をパウダー状にしたものを塗り込むといいそうです。ドアによって対処も違うことを、初めてこの時知りました。私は偶然にも、鉛筆で対処が出来たので良かったですが、あの時潤滑油を買いに行ってたら、もしかしたら未だに鍵は開かなかったのかもしれません。この事件以降、大好きなキャラクターのキーカバーは、キーホルダーとして使うことにしました。

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