ハスキー犬との思い出

主人が幼い頃にハスキー犬が流行っていたそうです。主人の兄弟がどうしても飼いたくて、知り合いの人を通じて子犬を1匹譲ってもらい、家族で飼うことになりました。オオカミに似たハスキー犬はナナと名づけられ、我が家での生活が始まりました。ナナは外国の人のような青い目をしていて、瞳がとてもきれいだったそうです。

 

家族みんなが交代でエサをやったり散歩をしたり、たいそうかわいがっていたそうです。義理の父は張り切って手作りの犬小屋を作り、屋外で飼うことになりました。子犬のころはとても小さくコロコロしていたナナでしたが、数か月もしないうちにどんどん成長し・・・あっという間に大人のオオカミを超える大きさになってしまったそうです。

 

小さくかわいらしかった時とは異なる姿に家族はびっくりしたそうです。エサ代もたくさんかかるし、散歩に連れ出そうものなら引きずりまわされ、イヌと人間のどちらが散歩の主導権を持っているかわからなくなるくらいだったと聞きました。野球で体を鍛えていた主人と弟さんが、パワーでナナに負けないように散歩をしていたそうです。

 

義理の父はナナが深夜に吠える(救急車や道行く車に反応していたそうです)ことにずいぶん悩まされていたみたいです。主人が中学生のときに我が家にやってきたナナは家族の愛情を受けながら長生きして、最後は義理の父が作った犬小屋の中で静かに息を引き取りました。私自身はペットを飼ったことがないのですが、主人や家族から話を聞いたり写真を見せてもらったりする中で、ナナとの思い出を幸せそうに語る彼らの姿を見ていつも幸せをおすそ分けしてもらっています。

 

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