“初めまして都内に住む男性です、私のペットに関する体験談をお話しさせて頂きたいと思います、暇潰し程度でも結構ですので宜しければ聞いて下さい。
私は数年前まで猫を飼っていました、名前はノラといい性別はオスでした、私がノラと初めて会ったのは私が仕事帰りの時に道ばたに段ボールがありその中にノラがポツンと座りニャーニャーと鳴いているのを私がたまたま見つけた事でした、道ばたの段ボール箱に猫って‥ドラマじゃないんだからと笑ったり疑ったりする方も多くおられるかと思いますが、本当の話です。
こうして私はノラに出会い、何故だか寒そうに鳴いているノラを放っておけず私はノラを自宅へと連れて帰りました、私はお腹が空いているようなノラを見て適当にシーチキンと白米を混ぜた物を差し出しました、するとノラはガツガツと食べ始めて差し出した水もガブガブと飲みました、そしてこの日から私とノラの共同生活が本格的に始まりました。
ちなみにですが、ノラという名前は野良猫だからノラという名前にしました、私はノラを一度動物病院へ連れて行きいろいろと検査等をしてもらい、自宅ではお風呂にも入れて清潔な状態にさせました、ノラも不思議な事に私の気持ちが分かるのか自宅では喉をゴロゴロ鳴らしリラックスした体勢でくつろいでくれていました、私はすっかりノラの事が本当に可愛く思えて仕事が終わると同僚や知人等のお酒の誘いも断り早くノラに会いたいと自宅にまっすぐ帰宅するようになっていました。
しかし‥そんなノラとの生活も突然終わりを迎える事になりました、ある日の休日に私は自宅の掃除をする為にベランダの窓や玄関等を開けて掃除機をかけたり床を雑巾掛けしたりしていました、するとノラが半開きにしておいた玄関から外へと出て行ってしまったのです、私はダメだよ!と言いながら走ってノラを追いかけましたが、さすがにノラのほうが足は速く追い付く事は出来ず見失ってしまいました、しかしです‥私が数分間辺りを探して歩いていると自動車のキキキー!!というブレーキによるタイヤの音が聞こえ、それと同時におそらくですがその場にいた通行人であろう女性のキャアー!という声が聞こえました。
私はまさかと思いながら自宅からほんの少し離れた通りに出てみると、そこには自動車に轢かれて道路の端に倒れたノラがいました‥私はスグにノラを抱き抱えて病院へと運びましたが、残念ながらノラは内臓破裂と首の骨が折れておりほぼ即死の状態だったと伝えられました、私はその後ノラのお葬式をして全ての事を終わらせましたが、自宅にいると正直今でもノラが突然帰って来るのでは?と思ってしまう時があります、ノラと過ごした約2年間の時間はこの先も一生忘れません、以上で私のペットに関する体験談をお話しさせて頂きました、それでは。”