バイク好き

最寄り駅まで徒歩直ぐだと通勤が容易なのでしょうが、私の勤め先は駅から離れているためスクーター通勤をしています。最寄り駅周辺には商業施設が充実しており生活環境は整っているのですが、駅が近いとアパートの駐輪場に勝手に自転車やバイクを停める者がおり迷惑。
疲れて寝ていると駐輪場で物音、毎度のことのため気にせず寝ると、夜中なのにチャイムを鳴らされ、出ないでいるとドンドンとドアを叩かれたため、ガキがイタズラをしていると思い関わらないようにしていたのですが、「〇〇さん(私のこと)、起きて下さい」。
ドアの覗き窓から外を伺うと、アパートの住民が居たためドアを開けると、「スクーターのカギが壊されていますよ」。
「しまった!!」、先ほどの物音で外を覗いていれば、スクーターのカギを壊されずに済んだのかもしれない、しかし、後の祭り。
電車で通勤をするとスクーターの3倍は時間が掛かる、どうしようかと困っているとカギが壊れていることを教えてくれた住民が、「近所のガラス屋さんならカギも直してくれますよ」。
私、「スクーターのカギも?」
住民、「僕も以前、直してもらいました」
夜中であったため、どうせお店は閉まっているだろうと思ったのですが、試しに行ってみるとガラス屋さんにはお困りな場合の連絡先が書いてあり、そこに電話をしてみると「ちょっと待っていてね」。
ガラス屋さん店舗の2階に住んでいるらしく、数分待っただけで店舗の灯りがつき、「ヤラれた?」
私、「はい、スクーターのカギを」
ガラス屋さん、「この辺は昔から多いんだよ」
夜中でもガラス屋さんは快く引き受けてくれ、カギが壊された私のスクーターはワゴン車でガラス屋さんに運ばれました。
ガラス屋さん、「シリンダーが壊されているから、交換が必要だよ」
家のカギと違い、スクーターのカギはエンジンを作動させるなど複雑な仕組み、そのため、ガラス屋さんにシリンダーの交換が出来るか心配でしたが、ガラス屋さんの車庫には旧車のバイクがズラリ、聞くまでもなくガラス屋さんはバイク好きだったため交換をお願いしました。
私の乗っているスクーターは人気があるため、イタズラされることは多いらしく、ガラス屋さんにはシリンダーの在庫があり、私は遅刻することなく出勤に間に合いました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。