私の人生に変化をくれたコスケさん

2008年、私が動物に好かれるきっかけになった年です。
今から10年以上前のことですが、当時付き合っていた彼女が犬を飼っていました。柴犬で名前はコスケです。
それまでの私は道で犬とすれ違うと必ず威嚇されていました。私から警戒すべき何かが出ていたのかもしれませんが、理由はわかりませんでした。
付き合い始めてから1ヶ月ほど経って、私は初めて彼女の家(実家)に行きました。もちろん御両親がいらっしゃいます。そしてコスケです。写真ではよく見せられていたコスケですが、吠えられないかが御両親への挨拶以上に気掛かりでした。

コスケは初老で、落ち着いた雰囲気で私に近付いてきました。私へと警戒心は感じられず、クンクンとして去って行きました。人生で初めて吠えられなかった私は、尊敬を込めて「コスケさん」と呼ぶことにしました。
彼女の家に行ったとき、コスケさんと散歩をするのが日課になりました。コスケさんも私か行くと喜んでくれて、「ボフッ!ボフッ!」と嬉しは全面に出さないけど嬉しいことに変わりはない的な挨拶をしてくれました。

彼女とは1年ちょっとで別れました。
コスケさんとも離れ、散歩中の犬を見るとちょっぴり懐かしく感じました。
ふと気付いたのが、私は犬とすれ違っても吠えられなくなっていたのです。おまけに猫ともすぐ仲良しになったりします。
コスケさんは、私の空気感を変えてくれたのかもしれません。

2010年、コスケさんは天国に行きました。コスケさんと出会えたことは、私にとってとても大きな出来事でした。

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